一條裕子研究所


一條裕子は非常にクレバーな漫画家である。 その作品は独特の世界を形成し、かといって我々の感覚とも乖離していない。 超現実的な物語の一方に厳格な構成力があり、 ナンセンスの向こうでは非常に観念的で それとない寓意を備えている。 また少ないページの中での語り口は、毎回バラエティに富んだスタイルを選択する。 これは非常に前衛的な手法である。 さらに作品中には数多くのさまざまな分野の知識が詰め込まれている。 他の文学作品へのパロディを中心としたそれは記号論的な手法である。 こういった点からも一條裕子の漫画は、文学文芸において今世紀に獲得された手法を 余すところなく取り入れた、最先端の漫画であるといえる。 などとこむずかしいこともいってみるが、最大のポイントは笑いであり、その ギャグ・センス極上である。


作者の履歴と作品の紹介


「わさび」におけるテクスト連関

「末広町35番地」におけるテクスト連関

「道子のほざき」麻雀用語事典

西鉄のポスター「電車のお行儀」について

一條裕子連絡帳
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一條裕子の目録

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Special thanks to 真司さん 林誠さん 月夜の電信柱さん

当ページは書籍「インターネットの歩き方 7 コミック」ケイトゥカイチ・吉田メグミ編著、アクセラ、1998.3.31、ISBN 4900952273 で紹介されました。



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